叙々苑 新宿⼩⽥急ハルク店
1976 年創業の⾼名な焼⾁店、叙々苑。この度、新宿ハルクに同店最⼤規模となる約820 ㎡の旗艦店を計画した。店名は、外国⼈が⾁を焼くときの⾳を「ジョージョー」と発⾳することに由来。焼⾁において、⾁が焼ける美味しそうな⾳は空間に⽋かせない。これらの“⾳”から着想を得て、⾁が焼ける⾳と空間が協奏し、焼⾁を美味しくいただける場を⽬指したいと考えた。
そこでまず、⾁を焼く⾳を周波数の図として可視化を試み、空間各所の設えの着想にして作家と共創。⻄陣織やアクリル、⽯、ガラスなどその場に相応しい素材で、⾷事の場を引き⽴てる設えとして昇華させた。特に⻄陣織は創造性と京の伝統的な⼯法により、豊かな表情となって着想を超える仕上がりになった。ホール席を囲む仕切りは、窓側への透過性を考慮しアクリルを選定。それらを削り出し、⾳⾊を奏でるような連続する彫刻を施した。また、ピアノブースを設け、⾳の広がりを視覚的に訴求する象徴的な造形を試みた。さらに店内BGM もオリジナルの⾳響を制作することで、空間の協奏を⾼めた。
お店の歴史から着想を得て、⾷と空間と⾳の関係性を強めた、今回の計画。お客さまの五感に共鳴し、⾷の幸福感をより感じていただける場になれば嬉しく思う。
竣工 | 2019.11 |
所在地 | 東京都新宿区 |
用途 | レストラン |
面積 | 828㎡ |
施主 | 株式会社叙々苑 |
設計 | 株式会社乃村工藝社 松浦竜太郎/倉知優歌/石澤拓郎 |
協力 | 西陣織アート:HOSOO 細尾真孝 特注BGM:Soundscape Architect 近藤 忠 アクリル彫刻:アートストック 山本剛 サイン計画:SIGNSPLAN 川西純市 グラフィック:noppo 初田隆正 照明計画:大光電機 村西貴洋/浅見篤志/北野真哉 |
施工 | 株式会社乃村工藝社 |
撮影 | ナカサ&パートナーズ |
竣工 |
2019.11 |
所在地 |
東京都新宿区 |
用途 |
レストラン |
面積 |
828㎡ |
施主 |
株式会社叙々苑 |
設計 |
株式会社乃村工藝社 松浦竜太郎/倉知優歌/石澤拓郎 |
協力 |
西陣織アート:HOSOO 細尾真孝 特注BGM:Soundscape Architect 近藤 忠 アクリル彫刻:アートストック 山本剛 サイン計画:SIGNSPLAN 川西純市 グラフィック:noppo 初田隆正 照明計画:大光電機 村西貴洋/浅見篤志/北野真哉 |
施工 |
株式会社乃村工藝社 |
撮影 |
ナカサ&パートナーズ |