沖縄にラグジュアリーホテルとして誕⽣した「リーガロイヤルグラン沖縄」。我々は、その最上階にあるダイニング&バーの設計を担当した。
ホテルのコンセプトである『沖縄の⾃然』を尊重し、バーラウンジは「森」、ダイニングは「太陽」をテーマに設定。 バーラウンジは、沖縄に⽣息する植物「ガジュマル」から着想を得てデザインした。 枝から垂れ下がる根や天に⽣茂る葉からの⽊漏れ⽇など、有機的な⾃然物を無機質な⾦属素材で表現し、ガジュマルの森が創り出す陰影美を映し出した。 ガジュマルの葉を表した天井の意匠は、真下の国道からも視認できるよう計画。そのためラウンジ内では現実離れしたスケールとなり、異空間へといざなう世界が⽣まれた。 また、各所に配した琉球ガラスのオブジェは、地元の作家と共作して沖縄⽂化を取り⼊れ、新しい世界観の融合を図った。 ⼀⽅ダイニングは、突き刺さる沖縄の⽇差しをイメージし、レーザーで抜いた⾦属メッシュ素材で華やかに表現。 壁⾯には地元のアーティストに沖縄の太陽を描いていただき、本物の琉球魂を吹き込んだ。
沖縄の遺伝⼦を随所に取り⼊れつつこれまでにない表現を⽤いることで、沖縄における新しいスタイルのダイニングを提案するものとなった。